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笹幸恵の軍事トリビア#74
トラック諸島 大空襲とその後
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現在ではダイビング・スポットとして
有名なミクロネシアのチューク島。
ここはかつては南洋群島の
トラック諸島と呼ばれ、
日本の委任統治領だった。
今回は、この地域が大東亜戦争中
どのような経緯をたどり、戦争の前後で
どのように変わったかについて語る。
トラックの現地で「戦争」といえば、
昭和19年2月に米軍が行った
2日間の大空襲、それだけを指すという。
それまでは、日本の敗色が濃くなって
きてもなお、トラックには
繁華街もあり栄えていた。
ところが、わずか2日間の空襲によって、
島の様相は真っ逆さまに暗転する。
そして今のトラックでは、ところどころに
旧日本軍や日本統治による遺構を
見ることもできるが、
栄えていた昔日の面影はほとんど残っていない。
まさに、兵どもが夢の跡というような
風景が広がっている。
これも、一つの運命なのかもしれない。